鍵の歴史と鍵の有効利用

大事な物を守る鍵は幾重にも厳重に

IT時代になって鍵も進化した


鍵と言えば昔も今も南京錠などを開け閉めする、ギザギザした先のある金属の塊を真っ先に連想するだろう。このような鍵はプロの泥棒によって簡単に破られてしまう上に、コピーが簡単にできてしまうので、セキュリティとしては完璧には程遠い。その後に登場した電子ロックは、破られにくさもコピーのしにくさも向上してはいるが、やはりこれとても完璧には遠い。では暗証番号はどうかと言えば、どこかに番号をメモをしていればそこから破られることもあるし、やはり完璧ではない。IT時代の鍵と言えば、やはりバイオメトリクス(生体)認証であろう。比較的早期に登場したのは指紋認証であるが、指紋は人体表面に露出しているものであり、鍵と同様に複製されないとは限らない。これは、掌紋認証についても同じであろう。指紋認証の次に登場した鍵は、やはり生体認証の一種である掌の静脈パターンを鍵として用いるものである。センサに掌をかざすことによって暗証番号の代わりに使えるということで、一部のATM(現金自動預払機)にその機能が搭載されたことで認知度が高まった。これならば人体表面に露出していないので、コピーされる危険はまずなくなった。ただ、掌というのは結構面積が大きいので、センサも大型にならざるを得ない問題があった。そこで、もっと小さいレンズ型のセンサで生体認証ができる、虹彩認証という鍵が広まりつつある。虹彩(アイリス)というのは目の組織の一つで、指紋などと同様に二つと同じパターンは存在しないと言われる。もちろん複製はほぼ不可能なので、セキュリティ性は非常に高い。今後は、ATMなどばかりでなく、自宅の玄関の鍵などに広く用いられるようになると見られる。このように、IT時代の鍵は、昔の金属製の鍵よりも格段に破られにくくなったことが理解できるだろう。ただ、この世に完璧な鍵と錠前はないと言われ、いずれはこの虹彩認証も簡単に破られる時代が到来するのではないかと危惧するものである。鍵と泥棒のイタチごっこが終焉を迎えるのは何時なのだろうか。


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